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10回坂東先生のコラム

言葉を美しく使いましょう

素早い反応よりも思慮深い言葉を

近年は、メールやSNSでカジュアルな言葉が使われています。手紙や文書なら読み返すのに、ネット空間では話し言葉をそのまま書いてしまう人が多いですね。これはとても危険なことです。一度表に出した言葉は取り返すことはできません。話し言葉でも慎重に言葉を選ばなくてはいけないのに、後々まで残る書き言葉を、吟味もせず反射的に出してしまうのは誤解のもと。SNSでは、書き言葉の恐ろしさが忘れられていることが問題ですね。
多くの人は、相手の言葉にすぐ反応することが頭の回転の良さを示すことであり、気の利いた対応だと思い込んでいます。すぐに反応できない鈍い人は嫌われると。それゆえ、相手に好感を持ってもらおうと、素早く対応することに一生懸命になっています。でも実際は逆。ひと呼吸おいてから言葉を返すほうが、思慮深く賢い人だと思われ、好感を持たれることが多いのです。話し言葉であれ、書き言葉であれ、自分が出す言葉を咀嚼する時間は必要です。頭の回転の良さを見せるよりも、誤解されない言葉を選ぶ賢さを身につけるようにしましょう。

美しい言葉を使う場を持ち、心の若さを保ちましょう

言葉の使い方を磨くためには、美しい言葉に触れる機会を増やすこと。映画でも文学でも、名作と呼ばれる作品には美しい日本語が使われています。そういった良い作品にできるだけ多く触れてください。また、感謝や賞賛などポジティブな言葉は惜しみなく伝えましょう。「私は◯◯されて辛かった」といった責める言葉ではなく「こうしてもらえたらうれしい」と素直に希望を伝えれば、相手も気分を害しません。美しい言葉は、「これを聞いたら相手はどう思うだろう?」という想像力と気遣いから生まれるのです。
気をつけたいのは、同じ人間関係だけにどっぷり浸かってしまうこと。気心の知れた仲間とだけ関わっていると、客観性が失われ、思慮深い言葉や自分と違う相手を思いやる言葉を忘れてしまいます。そうならないためには、仕事、お稽古ごとなど、ちょっとフォーマルな言葉を使う場を持つことが大切。いつもと違う言葉を使うということは、いつもと違う役割を演じるということ。それは違う自分を見つけるチャンスであり、あなたを美しくする大事な機会です。「気楽な人とだけ話して私らしくいたいわ」などといって、自分を成長させる機会から逃げないでくださいね。ちょっと緊張する場を持ち、美しい言葉を使うことは、心の若さを保つことにも役立つのですから。

坂東眞理子(ばんどうまりこ)プロフィール