千心美生
人ひとりに愛情と感謝を込めて、ひとつでも多くの期待に応えること。
40歳をすぎて、人生の折り返し地点に至ったとき、世の中から今までに受けた恩恵をどれだけ還元できるのか考えるようになりました。
そして、人は人の役に立ってこそ、生きている実感が得られるものだと思っています。忙しさや諍いのさなかには、早く何とかしたいと祈願してしまうものですが、いつも勝者であることなど不可能ですし、実はそんなことは少しも幸せではないのです。愛する人の喜ぶ顔、苦労を分かち合った仲間との束の間の達成感、親しい人との心温まるひととき、見知らぬ人のささやかな親切、ありがとうの一言。幸せはそんなことの積み重ねでできていると思います。人はひとりでは幸せになれない生きものなのです。
マザー・テレサの言葉にある、 「この世の最大の不幸は、貧しさや病ではありません。だれからも自分は必要とされていない、と感じることです。」という一節をいつも忘れずにいたいと思っています。 この世に送り出してくれた両親や祖父母の恩や今までに係わりを持ってくれた人たちへの感謝はもとより、ひとりでも多くの人への係わりの中に愛情と感謝を込めていくこと、そしてその期待に応えていくことが、生きることの使命だと考えています。
代表取締役 千堂 純子