西洋医学の「リンパ」と東洋医学の「経絡」を融合させた経絡リンパマッサージ。さする・押すなどの簡単なステップで、リンパの流れを改善!今回は、季節の変わり目に不調が起きやすい「胃腸」にスポットをあて、身体の調子を整えましょう。
(社)経絡リンパマッサージ協会理事長。経絡リンパマッサージの第一人者。はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の資格や、そのプロを養成する教員資格を持つ。全ての女性が元気できれいに輝ける人生を応援するために、スクールやセミナー、雑誌、TVなどで活躍中。 http://www.naturaltime.jp/ TEL:03-5250-1300
胃腸は気温の変化にとても敏感な器官。特に季節の変わり目は寒暖差があるので、胃腸が疲れやすいときといえます。
胃腸の不調は栄養の吸収や、代謝活動にも影響を与えます。直接的な胃腸の不調の他に、「疲れやすく、疲れがとれない」「身体がだるい」などの症状を感じたら早めの解決を心がけましょう。
また、夏場に冷たい食べ物をとることで起こりやすい症状が「便秘」です。便秘は、本来排泄されるべき老廃物や毒素が身体の中に溜まり続けている状態です。放っておくと、全身のこりや肌トラブルの原因になることも。
今回は、そんな「胃腸」にスポットをあて、胃腸の不調を改善して健康的なボディを手に入れましょう!
基本をしっかりおさえましょう!
マッサージをしているのに、思うように効果が出ない…という方はいませんか? それは、基本が間違っているからかもしれません。基本のテクニックをしっかり覚えて、正しくマッサージを行うことでセルフケアでも高い効果が期待できますよ。
マッサージ時間の目安は各1分(※左右行う際はそれぞれ1分)。やりすぎないように! 食後2時間以内や飲酒の後、体調が悪いときや妊娠初期は避け、肌トラブルがある場合は、その場所に触れないように行いましょう。セルフケアで改善しない場合は専門家に相談を。
体表からやさしく刺激を与えましょう
胃腸の不調は、全身の疲れやだるさにもつながっています。経絡の流れを意識しながら、やさしくさすることがポイントです。強く刺激しすぎないように、力の入れ方には十分に注意しましょう。
みぞおちに親指以外の4本の指をあて、ろっ骨のきわと、胸から恥骨のラインをおす。次に同じラインを、手のひらでやさしくさする。
片方の手を反対側のわき腹にあて、平行線をえがくように横にさする。手を左右交互に動かしながら、身体を大きくひねるように行う。
両手で足首を左右からはさみこむようにしてあてる。そして、足首から足のつけ根までゆっくりとやさしくさすり上げる。
足からしっかり身体を温める
便秘になる原因はさまざまですが、内臓の不調や冷えもその一つですので注意が必要です。今回は足から身体を温めていくことで、胃腸機能を活性化し排泄機能を高めていきましょう。
手のひらを足首にあてる。次に左右の親指で交互に足首から足のつけ根までゆっくりと足の外側をさする。
@手のひらをみぞおちにあて、手を左右交互に動かしながら恥骨までさすり下ろし、Aおへそ周りを円を描くようにさする。
背骨の下にある仙骨(お尻の三角形の骨)にそって、手のひらでさする。温かさを感じるまで行うとより効果的。